魔王ギリをたおすために旅をつづける見習い勇者のニケと、グルグルを使うことのできるミグミグ族の女の子ククリ。
闇魔法結社の総裁にいわれた通り、ジェムジャム大陸にあるプラトー教の聖地シュギ村へとたどりついたふたりは、
さっそく村の入り口をくぐることにしました。
「ここがシュギ村かぁ」
「あっ! 勇者さま、あれみて」
見ればシュギ村はプラトー教の降神祭の真っ最中。
ニケとククリのふたりも案内役のラジニさんにつれられて大聖堂へと向かいました。
大聖堂ではいままさに巫女のジュジュに神様がのりうつらんというところ。
みんながかたずをのんで見守る中、ジュジュは話し始めます。
「神はもうされた……神は……神は……。我はギリなり!」
なんとジュジュに宿ったのは神様ではなく魔王ギリでした。
しかも、ギリはシュギ村に伝わる2つの腕輪を差し出せといっています。
2つの腕輪というのは強力な魔法のアイテムで、いまはどこかに封印されているのです。
ラジニはニケとククリに言いました。
「2つの腕輪を探し出して、どうかシュギ村をすくってくだされ!」
そんなこんなで、ニケとククリは修行をして腕輪を探しにいくことになりました。
ジュジュはひとりで、腕輪をさがしに行っちゃうし、一体どうなることやら? |